一般社団法人京檸檬プロジェクト協議会

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対談2 京檸檬の繋がり

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対談2 京檸檬の繋がり
井上氏
初めて商品を作るとなった時にお邪魔させていただいて今年で4年目になります。
自分たちが仕入れさせていただいている柚子がどういったところでできているのか自分の目で見たいと思いお邪魔させていただいたのが始まりです。
村上氏
最初に来られた時は何名かで来られていて一緒に水尾を見て回ってもらったのを覚えています。回っている際に水尾の地域の写真をたくさん撮って下さいました。
それをHPに乗せていただいたのを見て、自分たちの苦労や柚子に対する思いをくみ取っていただいていることが伝わってきて本当にありがたいなと思っています。
同じ関係性で京檸檬にも取り組んでいただけるので私としては非常に心強く思っています。
井上氏
村上さんの「本当に良い柚子なのでどうしても広げていきたい!無駄にしたくない!」という柚子への熱い思いを村上さんが目を真っ赤にされてお話しくださったのが強く記憶に残っています。
たった一個の柚子にこれだけ熱く情熱を注がれている方がいらっしゃるということを気づかされました。
その時から物作りとか商品づくりに対する考え方を、ただ単純に大量生産できる物ではなくてちゃんと一つ一つに人の感情や気持ちが込められているということを、商品を買っていただいているお客様に伝えることが我々の使命だという思いで商品開発に携わらせていただいています。
村上氏
井上さんがそうおっしゃってくれていることは本当にうれしく思います。
水尾には様々なところから柚子を買いに来られるのですが、私は何に使われますか?ということを尋ねるようにしているんです。
すると、「お風呂に入れる」と皆さん言われるんです(笑)
柚子は使う気になれば種まで使えますから、全部有効に使っていただけるようにいつもお願いしています。
時間があれば、柚子がこれだけ棘があってこんな斜面で栽培していると畑をご案内をしています。
柚子はいいものも悪いものも同じ条件でとらないといけないので少しでも上手に使っていただけたら私たちとしてもうれしいですよということをお伝えして販売しているんです。
ただお風呂に入れるだけといわれると私たちとしてはさみしいです。
そういった意味でもすべてを有効に活用していただける皆様と出会えたことは本当にうれしく思っています。

井上氏
今の物の豊かな時代で物作りをしていく中で今後求められてくるのは、物の豊かさよりも大事なのは心の豊かさを満たす事や物だったりすると思うんです。
今回の京檸檬プロジェクト協議会も参加しておられる皆様が「何か京都でできることはないのか?」「遊休地を何かに活用できないか?」と皆さんが自分たちの気持ちで動かれているのが今回のプロジェクトだと思います。
だから私はこのプロジェクトはただ単純に檸檬を作るだけじゃなく、心の豊かさにつながっていくプロジェクトなんじゃないかと感じているんです。
それを我々が商品を通じて、こんなに面白いメンバーがこんなに心を動かされて作られた檸檬ということをきっちりと伝えていくことによって、価値をつけていくお手伝いができればと思っています。
何より、最初に私の心を動かしていただいた村上さんが先頭に立ってやられるということなのでそれはもうやりましょうということになりました(笑)
村上氏
伊藤園さんもそうですが、日本果汁さんと出会えたことも本当に良かったと思ってます。今年で取引させていただいて6期を迎えますが出荷量がずっと右肩上がりになっています。今は柚子が全然足らない状態なんですけど中々出荷を増やすところまでは行けていないんです。やはり高齢化による人手不足で増産できないのでそれを今後増やせるように頑張っていかなければいけないと思っています。
井上氏
日本果汁さんにはその限られた原料で少しでも多く商品を作るために原料をもっとこういった加工やこういった形にすれば今と同じ味わいだけどもっと多くの商品が作れるよって言うところの取り組みをお願いさせていただいています。
今後もそういった関係性がうまくできれば、我々も安定的に原料の購入もさせていただけるしもっと商品が作ることができます。
京檸檬プロジェクト協議会においても同じように安定的に原料を購入できる仕組みを共に作りたいと思います。
今後も生産者の皆様は個々に色々な思いや人間ドラマがあると思うのでそういったところにこれからも注目して一緒に活動していきたいと思います。

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